IE9ピン留め

卯の花くたし  



5月から6月上旬にかけて、しとしとと長く降り続く雨.

梅雨にはまだ早い、この時期。

この雨を 卯の花たくし という。








卯の花たくしとは
白い卯の花をくたす、腐らせてしまうほどの長雨という意味をもつ。

卯の花は日本全国に見られる花。
毎年5月、6月頃に白い花をつける。

「卯の花腐し」の「くたし」は、
物を腐らせることを意味する、動詞の「くたす」からきている。

かの歌人、大伴家持が万葉集で詠った
卯の花を腐《くた》す霖雨《ながめ》の水始《みづはな》に寄る木積《こづみ》なす寄らむ兒もがも

訳してみれば
「卯の花を腐らせる長雨、その水始に寄ってくる芥のように、
私に寄ってくる女性がいたらいいのになぁ。」
という女々しい内容なのだが(笑)。
家持さんって確か、好意を寄せてもらったのでは?
とまあ、少し脱線したが、
「卯の花くたし」という季語はこの歌から出来たといわれている。

くたしという表現。
誕生の由来はなんとも、溜息のでるような背景があるというのも
また面白い。


ちなみに雨が降りそうなどんよりとした曇り空を
卯の花ぐもり とか 卯月ぐもりという。

本格的な梅雨入りを前の雨。

はしり梅雨と梅雨のはしりになることも。

さて、今年の卯の花くたし。このまんま梅雨へのカウントダウンとなるのかどうか。

天のみぞ知ること。





色気ある日本語の世界。
もっともっと知りたいものである。

※昔は旧暦で言葉が作られているので、現在の旬のものの時期とずれる。

読んで頂きありがとうございます。日々、色気あるものを探して精進いたします。

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by irokeseikatu | 2006-05-11 15:23 | は・言葉

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